以前、当アトリエでカメラケースをご注文下さったお客様より、
古いカメラケースの補修のご相談を頂いた。

ニコンSⅡの純正ケースとの事で、
送って頂き、お預かりした。

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随分革もヤレてクタクタなのだが、
ニコンSⅡの発売が1950年代半ば頃と考えると、
このケースも既に60年前後経過してる訳で・・・

そう考えると、頑張ってるなぁ・・って思う。

お客様と見積もりも合わせて、何処まで補修するのか?
ご相談させて頂いたが、
今回は、ストラップの交換とレンズカバー下部の革が完全に切れてる部分の補修。
可能であれば、固くなってるスナップボタン交換。
以上のご依頼で受けさせて頂いた。

縫製も時代の経過と共に、糸切れや糸の劣化もあり、
あまり深く手を突っ込むと、それらがもたずに崩壊する恐れもあり、
そうなると、全部バラシの組直しなんて事態も招きかねない事をお伝えし、
そうなってしまわない程度の補修となった。

早速、何処まで手を着けられるか?
慎重に探りながらバラシてみた・・・

交換するストラップは外したが、ストラップを止めているカシメも、
錆びて腐っていた。

ストラップ自体も切れ掛けてる部分もあり、
そのまま使っていると、不意に切れて、最悪カメラの落下につながる。

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この部分はもう、内貼りの薄い別珍の布一枚でかろうじて繋がってる状態。

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底の別珍をそっと剥がしてみたところ・・・
このケース・・・べニアの木を肉盛りに使ってた・・・

とりあえず、スナップボタンの交換も何とかなりそう・・・

頑張って、お直ししますね。


話しは変わるが・・・

先日保護した野良猫「石松」は・・・・

経過良好と書いたが、16日間の投薬が終わったとたんに、
また、足が膿はじめ・・・

本当にかわいそうだが、再度入院した・・・

獣医師には断脚の可能性も告げられたが、
何とかしてくれ!とゴネた。

また、びっくりする様な治療費の請求が来そうだが・・・

もう、面倒を見ると決めてしまった以上、後には退けない・・・