ブログ更新が怪しくなると、慌てて、ネタを探す癖・・・ちゃんと直さないと・・・

この先続けられないぞ!と自分に言い聞かせながらも、今回もカメラネタで・・・

私の珍品、ガラクタ、防湿庫のコレクションより、今回は豆カメラを・・・

敗戦直後の物資不足時代、フィルムが貴重だった頃に16mmと言う小さなフィルムを使う、
豆カメラがもてはやされた時代があったそうな・・・

その頃、豆カメラと言うと、今で言うトイカメラ的な玩具カメラが主流だった頃に、
理研光学、現在のリコーが作った、本気豆カメラです。

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ステキーって名前のカメラ・・・(私の持ってるのはステキー最終モデルのⅢB)
画像のもの、カメラ本体、望遠レンズ、フードやらキャップやらフィルターやら・・・
全部合わせても、片手の平に収まる小さなカメラです。

小さいながらもずっしりと重い金属ボディーは高級カメラの証!

シャッタースピードも絞りも、ちゃんと動くし、ちゃんと機能してる。

16mmフィルムってどんなに小さいものか?って・・
そりゃ、一円玉の直径よりも細いフィルムです。

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カメラの横に並べてみた白黒ネガです。

駒にはちゃんと画像が写ってます。

ほら!

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ほら!(ピントの置き場が怪しいのはご愛嬌で・・)

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こんな小さなフィルムでも猫ヒゲまでちゃんと解像してる。

リコーは昔っから凄いんです。

凄いからこそ、当時の警視庁犯罪科学研究所から依頼され、このステキーをベースに、
ハンケンと言う名の隠し撮りスパイカメラの製作を依頼され、実際に作られてた程。

そう!ステキーはスパイカメラなのです!

今現在、このカメラで写真を撮って、こうしてネットにアップする事は、結構大変な事なんです。

その一、まず、16mmのフィルムを用意しなければならない。(市販されてません)
その二、撮ったフィルムを現像しなければならない。(16mmの現像は何処もしてくれません。)
その三、出来上がったネガをフィルムスキャナーで取り込まねばならない。

と、こんな感じでしょうか・・・

このカメラを買う時、よく行くカメラ屋のおやじさんにも言われました・・・
フィルムも手に入らないし、現像も自分でしなきゃならない。
今では使いようの無い、飾りにしかならないカメラだよって・・・

でも、ちゃんと写真にして、おやじさんのところに見せに行ったら、
非常に喜んでくれた。

興味のある方、まずはカメラから探してみてくださいね。
中古を手に入れる時の注意点としては、

レンズが綺麗な事や機能が正常に動作してる事は勿論ですが、

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画像に見えます、専用のフィルムパトローネ(フィルムケース)。
これが2個、チャンと揃ってる物を買ってくださいね。

って・・・

こんなめんどくせーカメラで遊ぼうなんて思う、俺みたいな人、
そんなに居るもんじゃないですね・・・

でも、凄く魅力的なカメラなんですよ。