Phrygian cap & Crown SHOP 雑記

ブログ更新苦手なショップ職人兼店長が、意気込んで最低でも週一で何か書くぞ!と始めたショップブログ。

タグ:修理

週明けからこっち、良いお天気が続いてる。
何処かに出掛けたい気持ちもあるが・・仕事してる。

少し前にお預かりした、ハーレーブランドの古いバッグ・・・

色々考えながら、少しずつ手を入れてる・・・

DSC00257

コレね・・・

預った時は、さて・・・コレ・・どうした物だろう?・・って思ったのだけど・・・

DSC00279

分かるだろうか?画像が暗いから・・・・

前のクタクタになっていた、フラップのベルトを外してみたところなんだけど・・

外した後を見て、びっくり!

ずっとこのバッグは、焦げ茶のスエード革のバッグと思い込んでたのだけど、
実は黒の、薄いながら塗装面の吟面を持つ革だった・・・

革全体の塗装面が剥がれ、内側のスエードが出てきてるって事。
しかも、全体にまんべんなく・・・

これ・・・使い込んでこうなってるなら、本当にびっくり。

わざと、紙ヤスリなんかで擦り落としたのだろうか?
それにしても、全体に見事に吟面が落ちてる・・・

わざと吟面を落とそうとしても、こんなに見事に落とせるもんじゃない・・・

前のハーレーの黒い革のワッペンを見て、
ハッ!っとした・・・
1903-1993 と書かれてる・・・

1903年はハーレーがウィスコンシン州に設立された創業年号。
1993年はこのバッグが、90周年記念モデルか何かを意味してるのだと思う・・・

1993年から今は2019年・・・26年前?のバッグ・・・

古っ!

このバッグをどういう経緯で手に入れたかは聞いていないが・・
長い間、ずっと使って来たと言う事なのだろうか?

それでもこのバッグを使っていこうと思う、想いって・・・

なんとなく・・・なんとなくなんだけども、このバッグにどう手を入れていくべきか?
の方向性が見えた気がした・・・

この雰囲気を壊しちゃダメな気がして来たのだ・・・

とは言え、もう使うのにもやや不安のある個所は補修しなきゃならない。

んで・・・

RIMG0074

千切れかけてた取手は、思い切って千切った。
(もう・・元に戻せと言われても、後戻りはできない・・苦笑)

代わりに、茶芯のヌメ革でハンドルを作る・・・
RIMG0071

ヴィトンのボストンバッグなんかに見られる、パイプ状のハンドルを制作・・・

RIMG0072
RIMG0073

ここまででも随分時間、掛かってます。


んで・・・
こんな感じで・・・

RIMG0076

茶芯レザーなので、ヤレて来ると、このバッグに良い感じに馴染むはず!

RIMG0075

ハンドルはこんな感じになる。

まだ取り付けまでは行ってない。

現状、ここまでしか進んでいない。

少々時間は頂いている。
あと何年使っていくのか?全然分からないけど、
雰囲気を壊さない様に・・・コレが今回の命題として作業を進めようと思う・・・










 
 



mixiチェック

世の中、ゴールデンウイークって事で・・・

休んでばかりですが、2、3日お休み頂きます。

今度はバイクでツーリング。

ロードエンジェルズ四国の皆さんと。

また、戻りましたら、ブログにてお知らせって事で・・・

んで・・・

それまでにせねばならない仕事は勿論、きっちりこなして!

先日、お客様より古いカメラケースのリペアの依頼があり、
ケースをお預かりした。

ALPAのケース・・・

DSC04883

俺は、このカメラについての知識はあまりない。

中判の高級機ってイメージくらいしかなかった。

お預かりしたのは、ケースだけなので、
まぁ・・形状や大きさからして一眼レフかなぁって思う。


DSC04884

今回リペアするのは切れて紛失してるストラップとその付け根となる部分。

カシメで留められてるが、内貼りの内側に留めが隠れているので、
内貼りを慎重に剝がす・・・

DSC04885

古いカメラケースの場合、内貼り布が腐ってる事もよくあるので、
無理に剥がすと破れたりする。

どんな接着剤で貼られているかもわからないが、
予測を付けて、特殊な、革を傷めない液体をそっと霧吹きし、
接着剤が緩んだ所で、ゆっくりと剥がすのだ。

うまくいった。

次に、ストラップとの繋ぎに使われているDカンを準備する。

丁度良い大きさがなかなか無いモノで、
そういう時は、自分で作ってしまう。

DSC04886

真鍮無垢の棒材を手曲げで作る。

DSC04887

大きさと形が大体決まったら、開き防止にロウ付けして・・・

後は磨きながら、形を整える。

まぁ、そんな感じで、完成!

DSC04888

DSC04889

革は色目の近い、カメラケース同様の茶芯レザーを使う。

この革の原厚は5mm程ある、メンズのベルトにも使うくらいの強度のある革で、
厚みを3mmに漉いて使っている。

雰囲気を壊さず、上手く行ったと思う。

(ご利用ありがとうございました!)


あと、今日発送したこんなのも・・・

DSC04890

(ご注文ありがとうございます。到着まで今しばらくお待ちを!)


今年は休み多めに頂いておりますが、
仕事もちゃんとしてますので、お許しくださいませ!


koukoku

mixiチェック

先日、お客様からお預かりした、リペア要望のカメラケース・・・


外観を拝見し、これなら大丈夫!と
高を括って、お受けしたのだが・・・

バラシを始めると何ともこれが厄介な状態・・・

革自体が劣化して、表面は壊れやすい蝋細工の様に割れてくる・・・
内部は腐食したスポンジのように粉々に崩れやすくなってた・・・

本来であれば、リペア不可って事でお客様に返却する類の状態だが、
それはあくまで、初見でそれらが判断できてこそ。

バラシを始めてから分かったのでは遅いのだ。

バラシた以上、何としても使用できる状態にリペアしなければならない。

R7065484
ケースをバラシた状態・・・
この時点でも、まだ革の劣化に気付いていなかった・・・

R7065485
怪しいと感じ始めたのはこのあたりから・・・

腐ってる縫製糸の残骸を丁寧に取り除いている段階だが、
糸と一緒に革が粉状になって糸に絡みついて来る・・・

R7065347

外側から見て異常を感じなかった革の表面も、内側を見ると、
腐って、ちぎれている・・・
この状態では再度組み上げる事が出来ない。

仕方がないので、予定になかったが、
劣化の酷い部分を新しいヌメ革で新調することにした・・・

お客様にも逐一、お電話やメールで状態を相談させて頂き、
何とか、復活させた。

R7065477
びふぉー
DSC04132s
あふたー
R7065478
びふぉー
DSC04133s
あふたー
R7065481
びふぉー
DSC04135s
あふたー

こんな感じです。

なかなかてこずってしまいましたが、自分も勉強になりました。

大切に長く使って頂ける事を願っております。



話しは変わるが・・・

今日はちょっと寒い・・・

このところ寒い日と暑い日が極端で、
着る服にも迷いが・・・

天気も近く崩れそうなので、
今日はバイクに乗ってきた。

寒いので、革ジャンを着たいところだが、
ダイエット中の俺に果たして着れるだろうか?という不安が・・・

不安を感じながら袖を通してみる・・・

う・・うん・・・かろうじて入った。ファスナーも閉まった。

ちなみにこのライダースはサイズ36である。

ダイエットから一か月半が経ったが、4kg程しか落とせていない・・・

R7065356

胴回りがぱっつんぱっつんである・・・

最低でもあと3~4kgは落としたいところ・・・
欲を言えば、あと6kgくらいは落としたい・・・・

先週迎えた48の誕生日もサラダしか食べてないヒモジイバースデーディナー

本格的に寒くなる前に頑張って痩せないと・・・



 




















mixiチェック

↑このページのトップヘ