ここのライブドアブログにブログを移す前・・・

ショップサイトの中でブログを書いてた時の記事に、

「歴史を身に着けると言う感覚・・・」と言う記事を書いた事があった。
通称、革命銀貨と言われる、フランス革命時代、1789年の銀貨について書いた。

「歴史を身に着けると言う感覚・・・」

古い銀貨を使ったアクセサリーを作る事が多い俺だから、
リアルに時代を超えてきた古い硬貨達をいろいろと手に入れる機会があるのだけど、

今回は通称トリビュートペニーと言われる小さなローマ銀貨について、語ってみようと思う。

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これがそのトリビュートペニー(貢納の貨幣)・・・

直径2cmにも満たない、小さな銀貨。
発行されたとされる時代は、紀元(西暦)14年~37年・・・
ザッとみても、約2000年前の銀貨と言う事になる。

肖像の人物はローマ帝国の第2代皇帝、
ティベリウス・ユリウス・カエサル。

ティベリウス デナリウス(貨幣名)というこの銀貨の時代背景は、
非常に興味深い。

この時代、イエス・キリストが人として現世に存在していた時代に被っている。
イエス・キリストが十字架に掛けられたとされるのが紀元30年頃とされるので、
まさに、その時代を超えてきたローマ銀貨だ。

そして、このティベリウス デナリウスが、新約聖書の一節に登場している。
マタイによる福音書・・・

その時パリサイ人達が来て、どうにかしてイエスを言葉の罠にかけようと、相談した。

そして、彼らの弟子を、ヘロデ党の者たちと共に、イエスのもとに使わして言わせた、「先生、私達はあなたが真実な方であって、真理に基いて神の道を教え、また、人に分け隔てをしないで、誰をもはばかられないことを知っています。

それで、あなたはどう思われますか、答えてください。カエサルに税金を納めてよいでしょうか、いけないでしょうか」。

イエスは彼らの悪意を知って言われた、「偽善者たちよ、なぜ私を試そうとするのか。

税に納める貨幣を見せなさい」。彼らはデナリウスを一つ持ってきた。

そこでイエスは言われた、「これは、誰の肖像、誰の銘か」。

彼らは「カエサルのです」と答えた。
するとイエスは言われた、「それでは、カエサルのモノはカエサルに、神のモノは神に返しなさい」。

彼らはこれを聞いて驚嘆し、イエスを残して立ち去った。

「マタイによる福音書」第22章・・・

俺も詳しいわけではないが、
要は、ユダヤ教の一派の連中が、イエスを陥れようと、
イエスに「ローマ皇帝に払う税金を納めるべきか、収めない方が良いか?」
と訊ねた。
罠に嵌めようとした連中は、当然イエスが、
「そんなもん、払わんでええよ!」と答えると思っていた。
そう言わしめて、政府への反逆罪に陥れようと思ってたんだけど、
答えは・・・
「この銀貨の肖像は誰よ?ここに書かれた名は誰よ?」
とイエスが返し、
カエサル(皇帝の銘)です。と答えると・・
「んじゃ、コレはカエサルのモンだから、カエサルに、神の名のモノは神に返すのが筋」
って答えられたから、スゴスゴ引き下がったって内容。(だと思う・・)


まぁ、聖書に出てくる内容はさて置き・・・

ここに出てきた、デナリウス銀貨、
これがまさに、画像の銀貨なのだ。

ひょっとしてだよ!
ひょっとして、この俺の掌に乗ってるこの銀貨が、
この聖書の中に書かれてる一枚だったら・・・・

なんて、好き勝手な想像が生まれる訳ですよ。

リアルに時を超え、今に残された古い銀貨たち・・・

歴史を身に着けるって思いになりませんか?



koukoku